こんにちは
すっかり春ですね。
春を迎えてギアの具合が悪くなるという話をよく耳にしますが
それは劣化ではなく、気温の変化です。
気温の変化により、ギアの管理方法が大きく変わります。
以下に情報を提供いたしますのでご参照ください。
●なぜ春は管理が変わるの?
日本の山は標高が低いので、この時期からは日中 氷点下を上回ることが多くなります。
(気温+0℃以上)
スキーギアは氷点下での使用を想定して作られている
そして気温0℃から上は、雪が水に変わる
ということで、気温が0℃を越えるこれからの時期は、厳冬期とギアの扱いが大きく異なります。
【ブーツ】
まずは私の専門分野、ブーツについて
春はブーツが緩みます。
●ブーツが緩む理由
スキーギアも氷点下での使用を想定して作られているので、春はメーカーが本来想定するフレックス(硬さ)が実現されなくなります。
フレックス130のブーツが緩んで、120相当(気温次第では110相当)となってしまうこともあります。
そしてラスト(ブーツ幅)も若干ですが広がります。
●ブーツが緩むとどうなるか
ブーツが緩むと一般的には踏みやすくなりますが、厳冬期と違う感触となることで、痛みが出ることがあります。
これまでになかった箇所が当たり出したり
足の固定が悪くなることで靴擦れのような痛みが出たり
そう、ブーツはキツイくて痛いだけでなく、緩くても痛いのです。
これは春に限った話で、次のシーズンの厳冬期に氷点下で使用した場合においては、具合は戻ります。
春を迎えてブーツが痛くなったからといって、ブーツの調子が悪くなったわけではないのでご安心ください。
そして次のブーツ選びでさらに大きなサイズに変更することはやめてください。
(一般的にブーツが痛いと大きなサイズに変える傾向が見受けられますが、これは大きな間違いです。)
●どうしたら良くなる?
まずはバックルを増し締めしてください。
これで改善することも多々あります。
それでも改善しない場合は、春用のフィッティング(締め込み)をしてあげる必要があります。
冬の間連れ添ったパートナー(スキーブーツ)です。
残りの1ヶ月も仲良くお付き合いしましょう。
コンパスハウス TKYまでお気軽にお越しください。
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河口 TKY Compass House 出勤
3/17(土) OPEN-
3/18(日) OPEN-
3/23(金) 17:00-
3/24(土) 17:00-
3/25(日) 17:00-
3/30(金) OPEN-
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4/14(土) 17:00-
4/15(日) 17:00-
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※ブーツフィッティングは空席確認、もしくは予約してのご来店をお願いしております
【ウェア】
気温0℃を超えると雨が降り、雪は溶けます。
ウェアはその役割を、防寒から防水へと変えます。
●レイアリング(着こなし)
気温の上昇に加えて、空気中や雪面に水分が増えることで、人は汗をかき、ウェアには結露が起こります。
インナーやウェアは頻繁に濡れるようになります。
インナーやウェアの濡れは、夕方以降に気温が低下すると体を冷やしてしまします。
体が冷えると思うように滑れず、楽しめないだけでなく、場合によってはケガにつながります。
バックカントリーにおいては、低体温症などの致命的ミスになり兼ねません。
まずは汗をかかない工夫をしましょう。
そしてインナーを濡らさないよう努めましょう。
●レイアリングの提案
アウターはインサレーション(中綿)のないタイプ → 俗に言うシェル
ミッドレイヤーは着ずに携行
インナーは吸汗速乾タイプ
※発熱タイプのインナーは汗をかくだけなので使用厳禁
●ウェアの撥水
降雪より降水の機会が増えるのに加え、厳冬期を過ごしたウェアは撥水機能が落ちています。
でも諦めるのは早い!
撥水機能は復活します!!
現場で雨に打たれる前に、撥水を復活させておきましょう。
①クリーニング → シェル用クリーナーにてまずは洗う
②撥水コート → 撥水機能のある洗剤にて洗う
③撥水機能復活 → 乾燥機にて加熱
この3ステップが必要となります。
ひとつでも欠けると何かしらの支障が出うるので、面倒でも確実に作業しましょう。
クリーナーと撥水コートに関してはコンパスハウスまでお問い合わせください。
【グローブやゴーグルといった小物】
ゲレンデベースはプラスの気温
山頂はマイナスの気温
ということは珍しくありません。
小物も濡らさない工夫をしましょう。
●濡らすとどうなる?
麓で濡れた水分が山頂にて凍りつき、小物が機能しなくなります。
そして体を冷やす一因となりえます。
バックカントリーにおいてゴーグルが見えない、グローブが凍っているというのは深刻なダメージです。
ケアは怠らず、できればスペアを持ち歩きましょう。
●注意すべきは?
これはグローブとゴーグルに限った話ではありません。
プローブ・ショベル・ロープ・ラチェット
究極はスキーのソール(滑走面)など
あらゆる道具に言えることです。
凍りついたギアは機能しません。
このように、春は全てのギアにあらゆる変化が起こります。
重ねますが、春はギアの具合が悪いと思っていた方
それは劣化ではなく、気温の変化です。
0℃を越えるとあらゆる変化が起こります。
0℃を意識した行動に努め、ギアのメンテナンスをして備えましょう。
詳細は、現場を知り尽くしたコンパススタッフ
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